助産師のほんわかブログ

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虐待を受けるとストレスホルモンが放出します。体の影響は?①

少しバタバタしてしまって、だいぶブログを更新できませんでしたが、また書いていこう思います。

 

ところで、最近、虐待を受けた子どもの脳が萎縮するという話は、聞いたことがあるでしょうか?

 

生まれた時の脳は、わずか300gですが、1歳で成人の70%、4歳で95%まで成長し、その後も成熟していきます。

脳は、毎日絶えず変化しながら成熟していきますが、栄養や活動だけではなく、環境がとても大切です。

 

脳には、アーモンドのような形をした扁桃体という部位があります。

扁桃体は、基本的な情動のすべてに関係して、「快・不快」、「好き・嫌い」などの感情を司ります。

 

特に顔の表情によく反応し、怒りの表情より笑顔、中でも微笑みを見た時に扁桃体の神経活動がより活発になります。

新生児期から心地よい視覚コミュニケーションをとることが、扁桃体の機能を促進します。

 

しかし、虐待のストレスを受け続けると、扁桃体が異常に興奮し、副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールを大量に出しすように指令を出します。

そうすると、ストレスホルモンが過剰に放出され、脳にダメージを与えます。

 

例えば、暴言を受けた場合は、脳の聴覚野が変形し、聞こえにくくなったり、会話やコミュニケーションがうまくできなくなったりします。

 

目の前で、DVや家庭内暴力を目撃すると、視覚野が小さくなり、他人の表情がわかりにくくなったり、対人関係がうまくいかなくなったりします。

 

体罰を受けた場合は、感情を司る前頭葉が小さくなって、感情コントロールができなくなり、凶暴になったり、集中力が低下したりします。

 

脳の形が変わるのは、『外部からのストレスに耐えれるように情報量を減らす』ための脳の防衛反応だと考えられています。

 

人間って、嫌なことをされた内容によって、それに関わる脳の部分に拒否反応を起こすんですね。

 

今回は脳への影響でしたが、次は違う部位への影響について書きたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。