②フリースタイル出産とは?姿勢だけの問題ではありません!
今回は、フリースタイル出産の姿勢についてお話ししたいと思います。
産むときの姿勢って、別になんでもいいんですよ。
楽な姿勢でいいんですよ。
楽な姿勢も陣痛が来ないと何が楽かわからないので、その時の状況で決めたらよいと思います。
そして、陣痛と姿勢の関係ですが、陣痛は重力の影響を受けます。
産道の向きと重力のベクトルが重なったときは、陣痛が強くなります。
例えば、上体を起こした姿勢、歩いたり、立ったり、膝立ちの姿勢の時には、陣痛の間隔が狭まり、赤ちゃんも下がってきやすくなります。
反対に、横になったりすると、陣痛の間隔は少しあきます。
姿勢によって、利点欠点はありますが、あまりお勧めしないのは、仰向けの姿勢です。
仰向けの姿勢は、大きな子宮に下に大きな血管の動脈と静脈が圧迫されてしまい、赤ちゃんが低酸素状態になり、しんどくなったりすることがあります。
分娩台の姿勢は、医療者が医療介入しやすい姿勢ではありますが、背中をギャッジアップさせていないと、心音が落ちやすいかもしれません。
陣痛の間隔が短くてしんどいときは、横向きの方がリラックスしやすいようです。
そして、腰痛がひどいときは、赤ちゃんが腰の神経の圧迫を解除できる四つ這いの姿勢をとるとましになります。
よい陣痛がドンドン来ている時は、どんな姿勢でも産めると思います。
そういうお産の時は、リラックスすることが一番大切です。
しかし、なかなかお産が進まない時は、姿勢を変えた方が良い場合があります。
次回は、お産を進めるための姿勢について、お話ししたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。