助産師のほんわかブログ

日々感じていることや考え方、仕事のことなど、前向きになって、ほんわかできるようなブログにしたいと思っています。

赤ちゃんが泣くことは、愛着行動のひとつです!

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子育てて、しんどくなる時‥‥

それは、赤ちゃんに泣かれる時ではないでしょうか?

 

泣くことには、もちろん意味があります。

お腹がすいた、おむつを替えてもしい、痛い、寂しい、暑い、寒い、遊んでほしい等々。

 

母親にとったら、赤ちゃんの気持ちをすぐにわかってあげられず、対処できないために泣かれるような、少し責められているような気持ちなります。

 

私自身、買い物や出掛けている時に子どもに泣かれると、周りの人にジロジロみられ、ダメな母親のような気持ちになったことがあります。

 

泣く=ネガティブメッセージな印象がありますが、しかしそれだけではないのです。

 

子どもの生まれてから人との関わりを通して習得していく愛着していく理論、つまり、ボウルビィの愛着理論では、以下のように考えられています。

 

愛着形成には段階と発生する時期があります。各段階によって愛着をもつ対象と行動が異なります。

そして、愛着行動には、発信・接近・定位の3つがあります。

 

発信は、人にシグナルを送るために微笑んだり、泣いたり、声をあげたり、手を上げて合図したりする行動です。

接近は、人に近づいてしがみついたり、後追いする等の行動です。

定位は、養育者を目で追う、養育者の声を聞こうとする行動です。

 

泣くことは、愛着行動のひとつなのです!

 

赤ちゃんにとったら、ネガティブな感情だけではなく、母親のことを信頼しているから、仲良くなりたいから、訴えているのです。

 

サイレントベビーという言葉をご存知でしょうか?

 

赤ちゃんが泣いて訴えているのに、養育者がそれに応えなければ、泣くこともやめてしまい、赤ちゃんの心の発達に影響を与えるかもしれないともいわれています。

 

たしかに、大人でも話を聞いてほしい時に無視されたら、もうこの人には言っても無駄かなという気持ちにはなり、話さなくなるかもしれません。

 

泣かれると、人は焦るし、心に余裕がなくなります。

 

泣くことは、『赤ちゃんは母親が大好きだから甘えている証拠だ』ということを覚えておいて欲しいと思います。

 

そして、そういう時に周りでサポートしてあげる人がさっと代わりに抱っこしてあげるとか、「大丈夫だよ」という心のこもった言葉、そして一人で育児をしなくてよいことを言葉と態度で示してもらえたら、少し楽になるのではないでしょうか。

 

子どもは宝ですので、社会全体で子育てできればいいなぁと思います。

 

お読みいただき、ありがとうございました☺︎