助産師のほんわかブログ

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胃薬の副反応。いろんな効果!?があります

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みなさんは、体調が悪くなったら、薬をすぐ飲みますか?

 

胃薬くらいだったら、「食べ過ぎて、気分が悪いから飲もう」と思うかもしれませんね。

 

胃薬にはいろんな種類があります。

①胃酸分泌抑制薬(Hブロッカー)

②胃酸分泌抑制薬(Mブロッカー)

③制酸剤

④胃粘膜保護剤

⑤抗コリン薬

⑥鎮痛鎮痙剤 etc

 

実は、産科の領域では、胃薬の副反応の効果を使って、使用することがまれにあります。

 

サイトテック(ミソプロストール)は、プロスタグランジン製剤のひとつで、胃粘膜の血流を改善する作用があります。

また、プロスタグランジンは、子宮を収縮させる作用があります。

日本では、保健適応外ですが、出産後の子宮収縮が悪く、出血が止まらない場合に使用することがあります。

サイトテックは、妊婦に対して禁忌になります。

 

ナウゼリンドンペリドン)は、吐き気止めのお薬ですが、副作用で高プロラクチン血症になります。

時々、産後で乳汁分泌が遅い場合などに、使用したりすることがあります。

また、このお薬も妊娠を希望される場合は、内服しない方がよいです。

 

胃薬といっても、作用機序が違い、副反応の効果を期待して使用することもまれにあります。

薬って、すごいなぁと思う反面、やはり怖いなぁという気持ちです。

 

特に妊娠を希望している場合や、妊娠している場合、授乳している場合は、やはり医師や薬剤師に相談して、薬を飲む必要がありますね。

 

お読みいただきありがとうございました。