助産師のほんわかブログ

日々感じていることや考え方、仕事のことなど、前向きになって、ほんわかできるようなブログにしたいと思っています。

子どものビタミンD欠乏症が増えています!気をつけるポイントは…

f:id:iikotoarimasuyoni:20190918234447j:plain


子どものビタミンD欠乏症が増えているのをご存知でしょうか?

 

ビタミンD欠乏症と診断された1~15歳の子供の割合は、09年10万人当たり3.88人から、14年には12.4人と約3倍に増加しています。

 

ビタミンDは、腸からのカルシウムの吸収を高めるなどの作用があり、骨の発育に必要です。

また、免疫機能を調節する働きもあり、体内に侵入したウイルスや細菌などに対して、過剰な免疫反応を抑制し、必要な免疫機能を促進します。

そして、最近ではがん発症予防として、注目されています。

 

ビタミンDが不足するとどうなるのでしょうか?

 

ビタミンDが不足すると、カルシウムが骨に沈着せず、骨が柔らかくなります。

『ビタミンD欠乏性くる病』になり、O脚、X脚や、けいれん症状などが出現したりします。

そして、妊娠中のビタミンD不足で、新生児の頭蓋骨が柔らかくなる頭蓋癆(ずがいろう=新生児の頭蓋骨が柔らかくなる)になります。

 

 

ビタミンDを補充するためには、どうすればいいのでしょうか?

 

ビタミンDを多く含む食品としては、きくらげ、ほんしめじ、しいたけなどのきのこ類、あんこう、いわし、にしん、鮭などの魚介類に豊富に含まれています。

ビタミンDは、脂溶性なので、脂質を含む動物性食品から摂取した方が吸収されやすいですが、きのこ類でも炒め物や揚げ物として油とともに摂取することで、吸収率を上げることができます。

 

そして、ビタミンDは、紫外線を浴びることで皮膚で十分に生成されます。

1日15分程度の掌や二の腕の日光浴、日陰で30分程度過ごすことで、ビタミンDは生成されます。

 

しかし、季節や場所によるビタミンDを生成する日光浴の時間には、差があります。

紫外線の弱い冬場の正午に那覇なら8分、つくばでは、22分で日光浴で必要量のビタミンDを生成できます。

ですが、札幌ではつくばの3倍以上の76分日光浴をしないと必要量のビタミンDが生成できません。

詳しくは、地球環境センターのホームページにビタミンD生成・紅斑紫外線量情報が毎日アップされていますので、参考になさってください。

 

母乳栄養の場合、ビタミンDが不足しやすいので、適度な日光浴が推奨されています。

また、ビタミンD欠乏症の予防として、栄養機能食品としてBaby Dがあります。

1日の摂取量の目安は1滴で、ビタミンDを効率よく摂取できます。

BabyDには、BabyD (薬局などで販売)とBaby200(医療機関などで販売)があり、ビタミンDの含有量が違いますので、気を付けてくださいね。

 

 日光浴の問題点は? 

 

しかし、紫外線は、皮膚のたんぱく質に障害をしみなどの加齢変化や皮膚がんなどの原因になります。

場所や季節を考慮しながら、適度に日光浴をとりいれた方がよいですね。

 

 

私が学生の20年前は、くる病は栄養状態が悪かった過去の病気という認識で、今の日本ではあまりない病気と習いました。

 

しかし、私が働いているクリニックでも、母親が日光過敏症のため、ほとんど日に当たらない生活をしていて、赤ちゃんも同じように過ごされていた方がいました。

その赤ちゃんが、突然、けいれんを起こし、救急車で搬送されました。

原因は、ビタミンD不足からくる低カルシウム血症によるものだと診断されたのです。

 

私は、シミやシワになるのが怖くて、紫外線対策はかなり万全にしてきましたが、少し見直していかないといけないと思いました。

 

時代と共にいろいろ変化していきますが、最新の情報を取り入れていき、自分自身も家族の健康も守るようにしていきたいですね☀️

 お読みいただきありがとうございました。

森下仁丹 BabyD 3.7g

森下仁丹 BabyD 3.7g