助産師のほんわかブログ

日々感じていることや考え方、仕事のことなど、前向きになって、ほんわかできるようなブログにしたいと思っています。

宇多田ヒカル『花束を君に』 亡き母への想い

 

f:id:iikotoarimasuyoni:20190817171716j:image私は、宇多田ヒカルがデビューした時からのファンです。

「Automatic 」のようなかっこいい曲も好きだし、バラードも好きで、歌詞もメロディーも本当に大好きです。

なぜかその時の状況にリンクすることが多くて、すごく感情移入してしまうのです。

 

宇多田ヒカルの人間活動のために音楽活動を休止した後の『花束を君に』の曲がリリースされ、その曲を初めて聴いた時、宇多田ヒカルの母親への想いを感じて、突然、母親との別れを経験して、悲しくて辛かっただろうなぁと切なくなりました。

 

そして、半年後に私自身も心筋梗塞で突然母との別れを経験することになりました。

 

突然の母親との別れを経験して、その曲の通りだったです。

 

普段からメイクしない君が薄化粧した朝

始まりと終わりの狭間で忘れぬ約束した

 

花束を君に贈ろう

愛しい人 愛しい人

どんな言葉並べても

真実にはならないから

今日は贈ろう 涙色の花束を君に

 

 

私の母親もお化粧をあまりしない人で、葬儀のために薄化粧した姿がいつもの母親より本当に綺麗でした。 

普段は、家族のために生きている人だったので、それほどお化粧をすることがなかったので、葬儀の時に母を女性として感じたのです。

薄化粧をした母をみて、女性という生き方より、家族のことを優先して生きていてくれた母親に少し申し訳ない気持ちと感謝の気持ちが交錯しました。

葬儀の間、体は残っているけど、魂はない状態で、何も言わずに横たわっている状態

これから、死後の世界に旅立つ、本当の狭間の瞬間だったと思います。

母とたくさん話しをしたいけど、もう会話をすることはできない。

悲しくて、涙がとまらないけど、愛しい母が寂しくないように花束をたくさん敷き詰めて贈ってあげたいと感じずにはいられませんでした。

 

毎日の人知れぬ苦労や淋しみもなく

ただ楽しいことばかりだったら

愛なんて知らずに済んだのにな

花束を君に贈ろう

言いたいこと 言いたいこと

きっと山ほどあるけど

神様しかしらないまま

今日は贈ろう 涙色の花束を君に

 

人生は、苦労や寂しいことがたくさんあります。

楽しいことばかりだったら、本当に母の愛に気付くことができなかったと思います

そういうことがあったからこそ、母が支えてくれて、母の愛を感じることができた

人生で何か問題が起こった時に、本当に自分にとって大切な人かわかる瞬間です。

離れていく人もいれば、助けてくれる人もいる

母の愛は、本当に無償の愛で、どんな私もすべて受けれいれてくれた

本当に大切な人だったんだと改めて実感しました

もっとたくさん話をしたかった

もっと伝えたいことがたくさんあったのに

もっと親孝行したかったのに

できないまま あなたは逝ってしまった

 

両手でも抱えきれない

眩い風景の数々をありがとう

 

世界中が雨の日も

君の笑顔が僕の太陽だったよ

今は伝わらなくても

真実には 変わりないさ

抱きしめてよ たった一度 さよならの前に

 

特別ではない日常が、大切な時間だったことに気付きました

毎日の何気ない会話や母のたくましい姿、お茶目な所、そういうことが脳裏から離れません

どんな辛く悲しい時でも、母がそばにいてくれるだけで、私の希望となり、心を明るくしてくれました

本来ならば、感謝の気持ちをもっと伝えなくてはいけなかったのに、照れくさくてあまり言えなかった

ごめんなさい

でも、伝えることはできなかったけど、あなたが私の心をいつも照らしてくれていたことは、この先変わることのない真実です。

それは、あなたがいなくなった今も、私を愛してくれた人がいたということは変わりない真実です。

だから、せめてお別れする前に抱きしめて欲しかった

 

花束を君に贈ろう

愛しい人 愛しい人

どんな言葉並べても

君を讃えるには足りないから

今日は贈ろう 涙色の花束を君に

 

言葉では言い尽くせないほどの、感謝と愛

ほんとうにありがとう

葬儀の最後に花束をたくさん母親の周りに飾りました。

お花が大好きだったから、たくさんの花に囲んで、きれいにしてお別れをしました。

この曲を聴くと、鮮明に母が亡くたった時、葬儀の美しかった母を思い出してしまいまい、涙がこぼれます。

 

きちんと感謝を伝えることができないまま大切な人を失ってしまって、後悔ばかりで自分を責めていました

でも、この曲を聴いて、私だけではないんだと思って、すごく助けられました

後悔は今でもありますが、母親の愛や感謝に詰まったこの曲が心に響きます

思い出は、ずっと残っていますから

そして、心の中で、母はずっと生き続けています

そして、ずっと見守ってくれていると感じています

 

こんな素敵な曲を作って、さらに素敵な歌声で癒してくれる宇多田ヒカル

やっぱりずっとファンでいつづけます!

 

お読みいただきありがとうございました 

 

花束を君に

花束を君に